開催概要

第 26 回 多文化間精神医学会学術総会

多文化の時代
〜多文化概念の多様化と精神医学〜

 

日 程:2019年11月30日(土)・12月1日(日)

会 場:龍谷大学深草キャンパス 和顔館

             〒612-8577 京都市伏見区深草塚本町67

会 費:医    師:10,000円(医師免許保有大学院生含む)
    医師以外の方:  2,000円
    学生・当事者:  1,000円(学生証提示)
    抄 録 集 :  1,000円(会員1部配布)

会 長:村井 俊哉 (京都大学 精神医学教室)
副会長:須賀 英道 (龍谷大学短期大学部 社会福祉学科)

事務局長:上床 輝久 (京都大学 医学部附属病院精神科神経科)
事務局 :株式会社 インターグループ

お知らせ

ご挨拶

第26回多文化間精神医学会の大会長を拝命しました京都大学・精神医学教室の村井俊哉です。

多様な視点・方法論から、独自性の高い研究を発信続けてこられた本学会を担当させていただくことになり、副会長・須賀英道(龍谷大学)、事務局長・上床輝久(京都大学)ともども身の引き締まる思いです。

2019年11月30日(土)、12月1日(日)の両日、近年海外の旅行者から絶大な人気を誇る伏見稲荷大社からほど近い、龍谷大学にて開催することといたしました。メインテーマは「多文化の時代 〜多文化概念の多様化と精神医学〜」としました。グローバルメンタルヘルスをはじめ、在日外国人および在外邦人の労働・教育の課題、国際化が進む地域の現況、そしてこれまでの枠に収まらない様々な文化の共存共栄における展望などをテーマとして、昨今の疫学・EBM的な方法論のみならず、民俗学・人文学的考察に基づく豊饒な知見を、様々な分野の多くの先生とともに味わえるような、にぎやかな会となるよう努力する所存です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

第26回 多文化間精神医学会学術総会

 会長 村井 俊哉

副会長 須賀 英道

事務局長 上床 輝久

プログラム

タイムスケジュール

タイムスケジュールはこちらからご覧いただけます。

タイムスケジュール

特別講演

特別講演1
柳田國男と文化精神医学

11月30日(土)14:40〜15:40 メイン会場

座   長: 西園 昌久 (福岡大学 名誉教授)

演   者: 岡安 裕介 (京都大学 人文科学研究所)

指定討論者: 江口 重幸 (一般財団法人精神医学研究所附属東京武蔵野病院)

特別講演2
Mindfulness in Japan and United States

11月30日(土)15:50〜16:50 メイン会場

座  長: 岸本 早苗 (マインドフルCARE®︎主宰・京都大学大学院医学研究科  健康増進・行動学教室 客員研究員)

司  会: 上床  輝久 (京都大学医学部附属病院 精神科神経科)

演  者: スティーブン・マーフィ重松 (スタンフォード大学医学部「ハートフルネス・ラボ」主宰・臨床心理学博士)

会長講演

多文化の時代
〜多文化概念の多様化と精神医学〜

11月30日(土)9:30〜10:00 メイン会場

座  長: 桂川 修一 (東邦大学医療センター 佐倉病院)

演  者: 村井 俊哉 (京都大学 精神医学教室)

教育講演

教育講演1
仏教の哲学・宗教視点による治療論

11月30日(土)13:30〜14:30 メイン会場

座  長: 須賀 英道  (龍谷大学短期大学部)

演  者: 長谷川 岳史 (龍谷大学経営学部)

教育講演2
文化と心理療法〜公認と非公認の心理学

11月30日(土)17:00〜18:00 メイン会場

座   長: 手塚 千鶴子(元慶應義塾大学日本語・日本文化教育センター)

演   者: 東畑 開人 (十文字学園女子大学、白金高輪カウンセリングルーム)

指定討論者: 三脇 康生 (仁愛大学 心理学科)

教育講演3
フランスの精神医学を引きつけた日本の精神医学者
〜木村敏と土居健郎から考える〜

12月1日(日)13:00〜14:00 メイン会場

座   長: 野口 正行 (メンタルヘルス岡山(岡山県精神保健福祉センター))

演   者: 三脇 康生 (仁愛大学 心理学科)

指定討論者: 下地 明友 (熊本学園大学 社会福祉学部)

指定討論者: 堀  有伸 (ほりメンタルクリニック)

学会賞受賞講演

文化社会的変容と森田療法

11月30日(土)13:00〜13:20 メイン会場

座   長: 桂川 修一 (東邦大学医療センター佐倉病院 メンタルヘルスクリニック)

演   者: 北西 憲二 (森田療法研究所・北西クリニック)

シンポジウム

シンポジウム A
文化のなかの解離

11月30日(土)10:00〜12:00 メイン会場

座長
大塚 公一郎 (自治医科大学看護学部)
野間 俊一  (嵯峨さくら病院)

シンポジスト

それぞれの時代における自己の機能と解離
野間 俊一  (嵯峨さくら病院院長・京都大学 医学部 精神科神経科)

ポリサイキズムは日本において許容されているのか? 
-文化を超えた「大文字の解離」理論をとなえる
岡野 憲一郎 (京都大学 教育学研究科 教授)

解離と場所
柴山 雅俊  (東京女子大学 現代教養学部 心理・コミュニケーション学科 教授)

シンポジウム B
海外邦人へのメンタルヘルス支援
〜広がる邦人コミュニティ間ネットワーク〜

11月30日(土) 13:40〜15:40 サブ会場1

座長
鈴木 満   (外務省  メンタルヘルスコンサルタント)
村上 裕子  (東京海上日動メディカルサービス)

シンポジスト
多文化間精神医学会在留邦人委員会のリフォームに向けて-産学官民の取組み-

鈴木 満   (外務省 メンタルヘルスコンサルタント)

世界に拡がるジャムズネットの活動について
仲本 光一  (ジャムズネット東京理事長 前外務省診療所長)

シンガポーおよびドバイでの在留邦人を対象としたWHO版心理的応急処置(PFA: Psychological First Aid)研修とコミュニティ支援
○吉國 泰代 (Healthway Japanese Medical Centre)
大沼 麻実   (国立精神・神経医療研究センター)
鈴木 満  (外務省 メンタルヘルスコンサルタント)

バンコク在留邦人を対象とした電話相談事業の課題
チャイヤディロ 和子(バンコクこころの電話代表)

シンポジウム C
日本に暮らす外国人の定住について医療の視点から再考する

11月30日(土)15:50〜17:50 サブ会場1

座長
阿部 裕  (明治学院大学・四谷ゆいクリニック)

シンポジスト
日本における移民・難民とこころの医療支援ネットワーク
阿部 裕  (四谷ゆいクリニック院長)

日本で暮らすベトナム出身者と精神障害
野上 恵美 (神戸大学 国際文化学研究推進センター 協力研究員)

外国人労働者の性と生殖の健康を考える:ベトナム人への意識調査から
鵜川 晃  (大正大学 人間学部 人間環境学科 准教授)

指定討論者
松葉 祥一  (同志社大学)

シンポジウム D
東日本大震災被災コミュニティの喪失と再生
共催:認定NPO法人心の架け橋いわて

12月1日(日)9:30〜11:30 メイン会場

座長
矢永 由里子 (慶應大学医学部 感染制御センター)
鈴木 満   (認定NPO法人心の架け橋いわて)

シンポジスト
「あいまいな喪失」という喪失についての理解と支援

黒川 雅代子 (龍谷大学短期大学部 社会福祉学科 教授)

岩手県被災地における「風の電話」をめぐる喪失とその支援のあり方について
矢永 由里子 (慶応義塾大学医学部感染制御センター 講師)

福島県相双地域の現状と“なごみ”による支援活動
大川 貴子  (認定NPO法人相双に新しい精神科医療保健福祉システムをつくる会 福島県立医科大学 看護学部)

長期多職種メンタルヘルス支援過程におけるCultural Competenceの動的変容
鈴木 満   (認定NPO法人心の架け橋いわて)

シンポジウム E
多文化間カウンセリングにおける喪失体験と悲嘆のプロセス

12月1日(日)12:50〜14:50 サブ会場2

座長
倉本 英彦  (歌舞伎町メンタルクリニック)

シンポジスト
ネットが繋げる留学生の異文化間生活と母国家族の死別

石橋 道子  (国際大学)

文化移行による自己アイデンティティの喪失
湯浅 紋   (四谷ゆいクリニック・明治学院大学大学院 心理学研究科)

指定討論者
田中 ネリ  (四谷ゆいクリニック)

シンポジウム F
最近の精神疾患の軽症化と文化的背景

12月1日(日)14:20〜16:20 メイン会場

座長
須賀 英道  (龍谷大学短期大学部)

シンポジスト
精神疾患は「軽症化」の一途をたどっているのか
江口 重幸  (一般財団法人精神医学研究所附属東京武蔵野病院)

統合失調症の軽症化について
須賀 英道  (龍谷大学短期大学部)

うつ病の軽症化 ー執着性格論の変遷から考えるー
玉田 有   (国家公務員共催組合連合会  虎の門病院 精神科医長)

自閉スペクトラムと文化的背景 ー江戸中期上方と現代ー
華園 力   (はなぞのクリニック)

シンポジウム G
外国人患者の救急医療

12月1日(日)14:30〜16:30 サブ会場1

座長
山下 俊幸  (京都府立洛南病院)
佐藤 茂樹  (成田赤十字病院 精神科神経科)

シンポジスト
京都府における訪日外国人旅行者を中心とした外国人患者の現状・課題と医療提 供体制整備の推進について
丸毛 信樹   (京都府健康福祉部 医療課長)

外国人精神科救急患者に対する入院治療と支援の実際
河島 孝彦  (京都大学大学院医学研究科 精神医学教室・京都府立洛南病院)

精神科看護師の立場から
伊藤 栄見子 (京都府立洛南病院)

京都における医療通訳の現状と課題
重野 亜久里  (特定非営利活動法人 多文化共生センターきょうと 理事長)

外国人と措置診察 ー行政からみた課題ー
波床 将材  (京都市こころの健康増進センター 所長)

シンポジウム H
高齢化社会の中で支援者の役割を考える

12月1日(日)16:30〜18:30 メイン会場

座長
桂川 修一  (東邦大学医療センター 佐倉病院)
駒橋 徹   (清和会 鹿沼病院)

シンポジスト
社会的処方と健康を決定づける社会的要因

村井 邦彦  (村井クリニック院長 宇都宮市医師会在宅医療・社会支援部担当理事)

超高齢社会における宗教者の可能性
高瀬 顕功  (大正大学 地域構想研究所 BSR推進センター助教)

認知症の社会負担
花岡 晋平  (千葉県精神科医療センター医療局 診療科医長 東邦大学医学部社会医学講座)

「拡散する家族介護」への支援
井口 高志  (東京大学大学院人文社会系研究科)

シンポジウム I
素人からはじめる国外フィールド調査入門

12月1日(日)16:40〜18:40 サブ会場1

座長
今井 必生  (大橋クリニック 京都大学大学院医学研究科 健康増進・行動学分野)

シンポジスト
ある精神科医が見てしまった国際保健の仕事の現場

田中 英三郎 (兵庫県こころのケアセンター 主任研究員)

丸木舟で行く神経難病調査 ーインドネシア・パプア州の経験ー
和田 泰三      (たなか往診クリニック 副院長 京都大学 東南アジア地域研究研究所 フィールド医学)

多忙な大学病院勤務医がどのように海外フィールドワークに出かけているのか
石川 元直  (東京女子医科大学 東医療センター 内科准講師/感染制御部副部長)

野に出る栄養学 ー「食」をめぐる多分野共同研究の実践から
木村 友美  (大阪大学大学院 人間科学研究科 講師)

ワークショップ

ワークショップA
東洋の文化とこころ(第5報)耳~聞くこと~聴覚~癒し

11月30日(土)14:50〜16:50 サブ会場2

座長
倉林 るみい (株式会社リコー H&S統括部)

演者

陰陽五行で読み解く ~耳と癒しのメカニズム
本橋 京子  (コロンビアクリニック 日本部医師主管、乐敦投資(中国)有限公司

陰陽五行で読み解く ~耳と癒しのメカニズム 実技編〜
船水 隆広  (呉竹学園 臨床教育研究センター マネージャー)

音のヨガ 〜耳からの癒し〜
大滝 涼子  (医療法人社団 聖鳥会 北林医院分院 ヨガ講師

※ 抄録集記載の発表順を上記の通り訂正させていただきます。謹んでお詫び申し上げます。

ワークショップB
英語を話す患者やクライアントに対応するスタッフ・臨床家のための英語対応ワークショップⅡ

12月1日(日)9:30〜11:30 サブ会場3

ファシリテーター
湯浅 紋   (四谷ゆいクリニック 臨床心理士 明治学院大学大学院 心理学研究科 博士後期課程)

堺 志緒里  (四谷ゆいクリニック)

産業医学セッション

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セッション1
職場でのメンタルヘルス管理の基本 ―多文化事例を含めて

12月1日(日)15:00〜16:00 サブ会場2

座  長: 杉本 二郎 (杉本医院からすまメンタルクリニック)

講  師: 大西 守  (公益社団法人 日本精神保健福祉連盟 常務理事)

セッション2
グローバリゼーションと産業精神保健

12月1日(日)16:10〜17:10 サブ会場2

座  長: 勝田 吉彰 (関西福祉大学大学)

講  師: 阪上 優  (京都大学 環境安全保健機構 健康科学センター 准教授 京都大学 産業医)

一般演題

*開始・終了時間が変更されています。ご注意ください。

一般演題1:外国人医療の臨床 11月30日(土) 9:30〜10:50サブ会場1

一般演題2:海外の精神保健  11月30日(土)10:50〜12:10サブ会場1

一般演題3:海外での活動   11月30日(土)17:00〜18:00サブ会場2

一般演題4:ベトナムの精神医療 12月1日(日) 9:30〜10:30サブ会場1

一般演題5:文化と精神病理   12月1日(日)10:30〜11:30サブ会場1

一般演題6:多文化心理研究   12月1日(日)12:40〜14:20サブ会場1

多文化間専門認定アドバイザー資格認定研修会

12月1日(日)11:30〜14:00 サブ会場3

事例提示「急性期一般病院における多職種連携~精神看護専門看護師の視点から」
コーディネーター: 植本 雅治(神戸市看護大学 名誉教授)

事例提供者   : 山田 顕子(神戸市立西神戸医療センター)

事例提示「興奮状態で入院し、関係機関との連携に苦慮した外国人妊婦の一例」
コーディネーター: 武内 治郎(兵庫医科大学臨床疫学講座)

事例提供者   : 大崎 活貴(大阪赤十字病院精神神経科)

詳しくはこちら

お問い合わせ

第26回多文化間精神医学会学術総会は終了いたしました。

ご参加、ご協力いただきありがとうございました。